お正月になると、家の玄関や自動車のバンパーにしめ縄やしめ飾りを飾っているのを見かけることが多くなります。
スーパーやデパートで見掛けるしめ縄やしめ飾りにも色々と種類があって、どれを買っていいのか悩まれる方もおられるのではないでしょうか?
しめ縄にはいったいどんな由来や種類があり、飾る時期はいつなのでしょう?
今回は、そんなしめ縄の疑問について調べてみました。
しめ縄の飾り方や由来は?
◆由来
自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい、神聖な場所であることを示すために始まったといわれています。
しめ縄が結界となり、中に不浄なものが入らないようにする役目を果たします。
しめ縄を施すことで、その内側が神聖な場所となり年神様が降りてきてくださるわけです。
しめ飾り(注連飾り)というのは、しめ縄に縁起物などの飾り付けをしたものをいいます。
・神の降臨を示す「紙垂」
・清廉潔白を表す「裏白」
・子孫繁栄を願う「譲り葉」
・代々栄えるよう願う「橙」
などです。
◆飾り方(種類)
【ごぼう注連】
ごぼうの様に細く、あまり太さの変わらない形をしているしめ縄。
神棚向きで、神棚に飾るときは紙垂などをつけます。
古来より左を神聖、右を俗と考えるので、神様から見て太い方が左に向く、つまり人から見ると向かって右側に太い方がきます。
通常の縄は右にねじってありますが、お正月用の注連縄は特別なものなので、左にねじる「左綯い」(ひだりない)になっています。
【ごぼう注連+前垂れ】
ごぼう注連に、前垂れ(わらの垂)をつけ、紙垂、裏白、譲り葉、橙などを加えたしめ飾りです。
ごぼう注連の太い方が向かって右側になります。
しかし、伊勢神宮のある三重県伊勢地方では逆向きになり、1年中飾っています。
【玉飾り】
太いしめ縄を輪にしたものに、裏白、紙垂、譲り葉、橙、海老、扇など色々な縁起物をつけた華やかなしめ飾りです。
【輪飾り】
しめ飾りを簡略化したものです。
細いしめ縄を輪にしたものに、譲り葉や紙垂をつけたコンパクトなしめ飾りです。
部屋、キッチンやトイレなどの水まわりに飾るほか、門松と組みわせて飾る場合もあります。
マンションなど飾るスペースがあまりない住宅でも飾ることができます。
場所はどこへ?
しめ縄は、神様が宿る場所に飾ります。
神棚は神様を祀るための場所ですから、そこにしめ飾りを飾るのは当然の事ですし、神様を迎えるために玄関先に飾るのも一般的です。
神様は水場に宿るともいわれているので、キッチンやトイレなどの水回りに飾っても良いでしょう。
また、結界を張り、不浄なものや災いを寄せ付けないようにする意味を込めて、車やバイクに飾る方も増えています。
しめ縄の内側は、神様をまつる神聖な場所であると同時に、災厄をもたらすものを食い止める神聖な場所でもあるという訳です。
時期は?
しめ縄やしめ飾りは年が明ける前に飾り、松の内が終わる頃に外すのがよいとされます。
通常、25日から28日ごろに飾り付けるのが一般的で、29日は苦の日なので縁起が悪いとされています。
31日も「一夜飾り」と言って神様に失礼であると言われています。
松の内とは、元々1月15日までを指していましたが、1月11日の鏡開きにまだ門松を飾っているのはおかしいので、関東地方では松の内を1月7日に早め、それに合わせてしめ縄などの正月飾りも外すようになりました。
関西地方では昔のまま1月15日にしめ縄や正月飾りを外す地域も多いようです。
外したしめ縄やしめ飾りは、1月15日に神社で行われる「どんど焼き」に出して処分するのが一般的です。
通常のゴミとして出しても構いませんが、神聖な物なのできちんと神社で焼いてもらった方が気分的にもよいのではないでしょうか。
まとめ
しめ縄は種類が多く、地域差もあります。
また、最近はおしゃれなしめ飾りを手作りする方も多数いらっしゃいます。
基本的に、自分の好きなしめ飾りで構わないと思いますが、縁起ものには日本の文化が息づいていますので、今回紹介したものを少しでも取り入れていただければ幸いです。

たばじ

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