「焼き牡蠣」「牡蠣鍋」「カキフライ」「生牡蠣」など、色々な調理方法で楽しめる栄養満点の牡蠣。
濃厚な味わいと、ぷりぷりした食感がたまりません。
しかし、牡蠣は食あたりしやすく、あたると強烈に苦しむことになる、というイメージも強いですよね。
今回、牡蠣の食あたりの原因、あたった時の対処法や症状についてご紹介します。
牡蠣にあたるとどのような対処法がある?
牡蠣の食あたりを引き起こす原因として考えられているのは、
・細菌(腸炎ビブリオ、大腸菌)
・ウイルス(特にノロウイルス)
の3つが挙げられます。
特に、細菌とウイルスが多いと言われています。
貝毒にしても、細菌やウィルスが原因の食あたりにしても、体から毒素を出さないと症状はおさまりません。
症状として下痢が出ているのであれば、下痢が辛くても自己判断で下痢止めを飲まないでください。
下痢は有害物質や病原体を体外に排出するための生体防御反応ですので、沢山出した方が良いのです。
それを下痢止めで強制的に止めてしまうと、原因の病原菌を体内に留めることになり回復を遅らせてしまいます。
有効な抗ウイルス剤はありませんので、自分で出来うる対処法としては、下痢で有害物質や病原菌を排出しつつ脱水症状防止のため、こまめに電解質の水分(スポーツドリンク等)を補給することです。
軽度の症状であれば、概ね1日~2日で症状は治まりますが、ウイルスは症状が治まっても2週間程度体から排出されます。
吐しゃ物、便はウイルスを大量に含んでいるため二次感染に注意しましょう。
症状が辛い場合は無理せず病院を受診してください。
あたるリスクを軽減するために!
●加熱調理
細菌とウイルスは加熱殺菌することができるので、食品の中心温度が85℃以上になるよう十分に加熱してください。
しかし、貝毒は熱に強い為加熱しても無毒になりません。
●あたりやすい時期について
・腸炎ビブリオ ⇒ 夏場に多く発生。
・ノロウィルス ⇒ 冬場に多く発生。
・貝毒 ⇒ 春(3月~5月)、秋(10月~11月)辺りに多く発生。
貝毒以外は、きちんと熱処理すれば安全に食べられますが、生牡蠣を食べる場合にはそれなりのリスクを承知で食べるしかありません。
潜伏期間や症状は?
●貝毒
有毒のプランクトンを食べた牡蠣を人が食べることで食中毒を起こします。
症状としては、口内の灼熱感や顔の紅潮、動悸、手足のひきつりなどです。
症状が出るのが早く、食べた後30分程度から症状が出始めます。
●腸炎ビブリオ
下痢が特徴的で、必ず腹痛とセットになって起こります。
他の二つに比べて初期症状が重症になる傾向があります。
嘔吐や発熱を伴うこともあり、8~24時間程度で症状が出始めます。
●ウイルス
「ノロウイルス」が原因のことが多く、突然の嘔吐・激しい下痢の症状が現れます。
24~48時間程度で症状が出始めます。
まとめ
いかがだったでしょう?
私も以前牡蠣にあたって地獄の苦しみを味わった経験から、それ以来生牡蠣は口にしたことがありません。
加熱調理した牡蠣は毎年食べていますが(^^)
牡蠣は食べる時期が限られているので、ここぞとばかりにガッツリ食べてしまいますよね。
今回の記事を参考にして、牡蠣を安心して美味しく食べてくださいね。

かわも

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