ウイルス性胃腸炎とは、
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス
等のウイルスが原因で発症する急性の胃腸炎で、
冬場に流行することが多いです。
「お腹にくる風邪」といわれ、
つらい症状を引き起こします。
今回、ウイルス性胃腸炎の症状や原因、
潜伏期間や治療法をご紹介します。
ウイルス性胃腸炎の症状や原因、潜伏期間は?
症状は、下痢、嘔吐、腹痛、など急性胃腸炎症状が主で、
発熱する場合もあります。
水様の下痢となる場合が多く、
症状がひどい場合は脱水症状を引き起こします。
ウイルス別の特徴については、
・潜伏期間は18時間~48時間。
・主な感染経路は、ウイルスが付着した食品を食する経口感染、 便や吐しゃ物からの二次感染、 牡蠣などの二枚貝を十分に加熱調理しないで食べた場合、 咳やくしゃみによる飛沫感染などです。
・主な症状は、発熱(37~38度程度で、それ以上の高熱が出る事は稀) 嘔吐・下痢、腹痛(チクチクと刺すような痛み)です。
※症状がなくなった後も、2週間ほどは吐しゃ物や糞便にウイルスが 含まれていますので、二次感染に注意が必要です。
・潜伏期間は1日~3日です。
・主な感染経路は、ウイルスの付着した食品を食する経口感染、 保育園などでの集団感染が見られます。
・主な症状は、嘔吐・下痢・腹痛・発熱で、 便が白色になる場合があります。
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・1年通して見られ、潜伏期間は7日~8日です。
・主な感染経路は、ウイルスの付着した食品を食する経口感染、 便による二次感染、咳やくしゃみによる飛沫感染などです。
・主な症状は、下痢、発熱、嘔吐です。
治療法
ウイルスを原因とする感染性胃腸炎は、
インフルエンザなどと異なり有効な抗ウイルス薬がありません。
主な対処法としては、
下痢で病原菌を排出しつつ脱水症状防止のため、
電解質の水分(ポカリスエットやアクエリアス)
を少量ずつ頻回補給することです。
嘔吐が激しく飲めずに吐いてしまう場合は、
病院を受診し、水分及び栄養を点滴で補給してもらいましょう。
また、下痢止め薬を飲むとウイルスを体外に排出する作用を妨げ、
病気の回復を遅らせるので
下痢が辛くても、自己判断では飲まないようにしましょう。
症状が軽減され、嘔吐や下痢が治まってきたら、
消化の良いおもゆやおかゆ、
うどんなどを少量ずつ食べるようにしましょう。
幼児や高齢者の場合、症状が重篤化する危険性が高いので、
ぐったりするなど様子がおかしいと感じたら
早めに医療機関を受診しましょう。
予防法について
・排便後、調理や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
・使い捨て手袋、マスクエプロンの着用を心掛けましょう。
・カキなどの二枚貝は、中心部まで十分に加熱してから食べましょう。
(中心温度85℃で1分以上の加熱が必要です)
・汚染された可能性のあるもの(食器や衣類など)は
次亜塩素酸ナトリウムで消毒する様にして下さい。
まとめ
いかがだったでしょう?
ウイルス性胃腸炎は主に冬場に猛威を振るうことが多く、
感染すると非常につらい症状を引き起こします。
また、感染してしまうと自分だけでなく、
家族や学校、職場の人にもうつしてしまう危険性があります。
今回の記事を参考に、
感染しないようしっかりと予防してくださいね。

かわも

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